440 :名無しさん@おーぷん 2015/12/09(水) 14:09:43 ID:eYG
後味が悪いと思います。私も何だか…

自分の友人だった奥さんはあまり挫折を知らない人だった。実家の家族仲も絵に描いたように良くて、婚活恋活などの苦労もせずに計画通り(人生年表?ライフイベント年表のフォーマットのように)。
旦那さんにもお会いしてお話したこともあるけど、カッコよくて物腰も低くて、何よりお互いがお互いを思いあっていて本当に羨ましかった。こんな結婚がしたいなって本当に思わされた。
恋愛・結婚、夫婦共働きで2人ともそれなりの企業に勤め、順風満帆、理想の人生驀進中!って感じだった。
でもそんな矢先に、友人の不妊がわかってしまった。
まだ25歳だったかな。確か、その子は結婚2年目で不妊検査したはず。結果出る前の仲良し会で、早くない?旦那が海外赴任見えてて急いでるとか?って皆で笑ったことを覚えてる。
すると、「20代のうちに2人産んで若いお母さんになるんだもん!」って笑ってた。それについてもみんなで「どこまで理想のデフォルト人生目指すのよ~」なんて揶揄ってた。
なのに1年半後に吊ってしまった。半年に一度の集まりでも笑ってたし、同じ会社に学生の頃の後輩がいたけど会社でもかわりなくて、昇格だってしたばっかりだった。私含め同級生誰も不妊原因のこととか知らなくて、何が起きたのかパニックでしかなかった。
葬儀では旦那さんが号泣してたと思ったら倒れて運ばれて、理由はわからずじまいだった。
その半年後に友人のタヒ後に鬱になってしまい手首切って入院された友人のお母さんを見舞った時、話を聞いて愕然とした。不妊で原因が自分(友人、女性.側)で99%子供は望めず、子供を望んでいた夫に申し訳なく感じたらしい。
自らを不良品だって追いつめて、夫はまだ若いからやり直せるのに優しい人だからとか義務感と責任感でとかと思いつめてたらしい。
今は良くてもいつか夫が子供が欲しいと思う日が来るかもしれないと将来が恐ろしい。その時「若さ」を夫から奪ってしまった自分を許せるとは思えないから今終わらせる。離婚よりもタヒ別の方が夫の戸籍に傷をつけない、そんな遺書だったって。
旦那さんは「不妊原因の奥さんの苦しみを真に理解することはできないけど、せめて何かを背負いたい」って言って、夫原因の不妊だって双方の実家に説明してたんだって。
それに、友人が離婚切り出しても、「離婚するくらいなら、子供なんかいらない。一緒に暮らせるだけでいい。」って言われたらしい。
そんな旦那さんの優しさも友人には負担というか罪悪感の要因でしかなかったらしい。
旦那さんも精神崩壊寸前、不妊の原因が染色体レベルのものだったらしくて友人母も
「産める体で産んであげられなかったせいで」
って泣いていた。なんかもう、やりきれなかった。元々が本当に妬ましいくらいに幸せ家族だったから余計に。
何かしてあげられることはなかったのかなっていつもふと思ってしまう。他人事ながら本当に悲しい。